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2023年10月15日礼拝説教

2023年10月15日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新

へブル人への手紙13章6節~9節 「恵みによって心を強くする」


1. 人への恐れ

「人への恐れ」は誰にとってもやっかいなものでしょう。この箇所で考えられていることは、激しい迫害や弾圧ですが、どのような場合でも「人を恐れる」ということは大きな問題です。ここでは「指導者たちの姿を覚えていなさい」と勧められています。命を賭すほどの迫害の中、彼らが示した生き方とはどのようなものであったのでしょうか。


2. 指導者の振舞い

黙示録にスミルナの教会のことが記されています。その町にポリュカルポスという教父がいました。彼は迫害を受け、ローマで処刑されます。彼は次のように告白しました。「私は86年間キリストに仕えてきましたが、彼は決して私に対して悪いことをしませんでした。どうして、私を救ってくださった私の主を冒涜することができましょうか。」彼は、その瞬間だけ、信仰者として振舞えたというわけでは決してないでしょう。いつも主とともに歩む、その延長に生き方が表されるのです。キリストに仕える生き方として、この手紙に記されているのは、「兄弟愛」「旅人をもてなす」「牢につながれている人々を思いやる」「虐げられている人々を思いやる」、「結婚」そして「富」についてでした。私たちの日常における振舞いは全て信仰的な事柄なのです。信仰者として生きる喜びを、私たちはいつの時代にも問われています。


3. 聖徒の交わり

使徒信条の一節に「聖徒の交わりを信じる」という一節があります。そのような意味で、教会は、ただの人の集まりではありません。今ここにあなたが加えられていること、それも偶然ではなく、神の導きであり聖霊の働きなのです。教会に生きる喜びとは、今ここに聖霊の働きがあることを信仰を持って受け止め、応答する喜びです。ただ規定を正しく守ることの喜びではありません。食物の規定の問題は他の手紙にも出てきます。このような規定は形骸化してしまい、ただ守ることが優先されるようになります。規定を守っているから良い信仰者なのではありません。私たちは「恵みによって心を強くする」べきです。恵みを与えてくださるキリストは、今も昔も、そして永遠に変わりません。私たちはキリストの恵みを知り、そして応答する、そのような歩みをさせていただきましょう。

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