2023年11月26日の礼拝メッセージの要約です。説教者:荒川紀子
創世記1章26節~31節 「神のかたちとして」
1.人の創造
神は人を神のかたちとして、つまり神のご性質に似せて創造されました。神は三位一体なるお方であり、父なる神、子なる神、聖霊なる神は、完全な愛のうちに一つとされています。この神のご性質に似せて、私たちも愛の関係を築くことができる存在として造られました。まず私たちは、神を愛し愛される存在として創造されました。そして神との交わりをもつことができ、その中で教え導かれています。この神様との関係こそ、私たちの本質です。私たちが生きる意味と目的は、この神との関係があって初めて知ることができます。人はまた、互いに愛し合うことができる存在として造られました。男と女に造られ、一人ひとり違う人格を持つ者として造られ、互いを神に愛されている大切な存在として受け入れ合うことができるのです。
2.創造のみわざの完成
神はまた人を祝福して言われました。「生めよ。増えよ。地に満ちよ。」これは、単に数字として増えることを意味しているわけではありません。人が家族として、地域における共同体として、神の愛の中で共存する祝福が語られています。そして、神は人にこの世界を治めるように言われました。これは、神に造られたものたちが、そこにこめられた神のみおもいの通りに存在できるよう治めることを意味しています。その後、神はご自分が造られた全てをご覧になられ、「非常によかった」と言われました。創造のみわざの完成への神の大きな喜びが表されています。
3.神のかたちの回復
しかし現実はどうでしょうか。世界を見ても争いが絶えず、自分にも弱さがあり、神が命じられたようにこの世界を治めているとは言えません。これは、神に背き、自己中心的に生きる人間の罪のためです。このために、私たちに与えられている神のかたちは傷つけられ歪んだものとなってしまいました。このような世界を神はご覧になられ、罪から人類を救い出すためにイエス様をこの地にお送り下さいました。キリストの十字架によって、私たちの罪は赦され、ゆがめられた神のかたちが回復されていく道が開かれたのです。私たちは今、神のかたちが与えられていることを感謝して、その性質をより豊かに表して生きたいと願います。その中で私たちの弱さをも補って下さる神様に信頼をおき、互いに愛し合い仕え合いながら、置かれた場所で神の愛を表してまいりましょう。
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