2024年9月22日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
マタイの福音書8章23節~27節 「嵐を静められる方」
1. 寝ておられるイエス
湖(海)はイスラエルの人々にとって常に脅威であり、暗闇と恐ろしい敵がやってくる、そのような場所でした。黙示録でも、海から怪物が出現し、人々の脅威となります(黙示録13:1)。パウロは地中海を船で渡るときに、大きな暴風に巻き込まれ難破してしまいます。その場所で、イエスの「権威」について弟子たちはさらに知ることになります。嵐の時、なぜイエスは寝ていたのでしょうか。旧約聖書をよく知る人は、ある出来事がここに重なることに気が付きます。それは預言者ヨナの出来事です。彼は、神の命令に反して船に乗り、嵐に遭遇します。そんな時に、ヨナは船底で横になりぐっすり寝ていました。この出来事を、この時のイエスの姿に重ねることができます。
2. インマヌエルなるお方
ヨナは海に投げ込まれます。そして大きな魚に飲み込まれ、三日三晩魚の腹の中で過ごすことになりました。イエスは神に反抗したのではありません。しかし、ヨナと同じように船で寝ていたのです。すると弟子たちがイエスに助けを請います。マタイの福音書では、他の福音書以上に、救い主イエスへの信頼に重きを置いています。嵐を静めたイエスに対して彼らは言います。「風や湖までが言うことを聞くとは、いったいこの方はどういう方なのだろうか。」 マタイはより、インマヌエル(神が私たちとともにおられる)の主ということに焦点を当てているのです。
3. 主イエスへの信仰
主イエスは嵐を静められます。病の癒しだけではありません。天地を治める神と等しい力をイエスが持っていることが明らかにされたのです。イエスは預言者ヨナとは異なります。イエスは神の子であり、嵐さえも従う方なのです。教会は、この方こそ「わが主、わが神、わが救い主」であると告白します。どんな時でも、この方が私たちとともにおられるのです。主イエスへの信仰告白は、私たちを変える力があります。教会は、この方を主と告白し、この方に救いがあり、この方に聴き従うべきであると信じています。あなたが今巻き込まれている嵐は何でしょうか。そこにも主イエスがともにおられます。なおも主イエスに信頼を置いてまいりましょう。
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